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2021/05/31
サービスより、ちょっと怖いお話を。
この部品、何だか分かりますか?
実はこれ燃料(ガソリン)を吸い上げてエンジンへ送るポンプなのです。
が!、何かおかしいと思いませんか?
何だか外に何年も放置してあった様な風合い…。
イヤイヤそーではありません。 ちゃんとガソリンタンクの中に居て、
ガソリンの中に浸かった状態だったのです。
それでも20から30年の長期保有車、またはほとんど乗られない方は
この様な状態になる可能性があるのです。空気中の水分が寒暖差や高い湿度の
影響等でタンクの内壁に付着し、錆の原因となり、
最終的にこうなってしまいました。
もちろんある程度の異物吸入防止策として先端にフィルターは付いていますが、
やはり限度があります。錆が詰まる事で、エンジンへ必要な量のガソリンを
供給出来なくなった為、ガス欠でも無いのにエンジンがかからなくなって
しまうのです。(タンクの中もこんな感じに…)
現代の車は電子化が進んでいますが、この状況を検知する機能はありません。
私達もすぐにこの状況を確信するのは難しいのです。
色々点検した結果、取り外してみようとなりました。
しかも、偶然同日に別のお車も全く同じ状況であった事が判明(泣)
実際そうそうこんな事は起きないはずですが、乗らない期間の長めの方は
もう少し乗ってあげても良いかも?
余談ですが、市販の水抜き剤という商品があり、それを入れれば良いと考えた方が、
頻繁に使用されたという事例もありました。その後どうなったかというと、
水抜き剤そのものが悪い訳では無いのですが、入れ過ぎた事でエンジンがかからなく
なったという皮肉な結果に。
何事も適度が大切ですね。